「フォーサイトとクレアールはどちらがいいかな!?」
「フォーサイトとクレアール、どちらも講座が多くて比較が難しい。。。」
フォーサイトの簿記講座、受講を考えている方は他の通信講座との比較も気になるかと思います。
今回はフォーサイトとクレアールを、
- 価格
- テキスト、問題集の充実度
- 動画の見やすさ
- 講座のラインナップ
- 合格率
- 講師
- サポート体制
の7点から比較してみました。
どちらの講座を受講するか悩んでいる方はぜひ読んでください。
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Contents
フォーサイトとクレアール 価格の比較（教育訓練給付制度）
まず、1番気になる価格の比較です。
教育訓練給付制度を利用すると、講座受講料の20%がハローワークから支給されます。
教育訓練給付制度を利用しない一般価格と、教育訓練給付制度を利用した際の価格（実質自己負担額）をそれぞれご紹介します。
まず、教育訓練給付を受けない価格は下表のとおりになります。
| 価格 | 3級 | 2級 | 3・2級パック |
| フォーサイト | 16,800円 | 37,800円 | 41,800円 （DVD付き 45,800円） |
| クレアール | 14,800円 (DVD＋5,000円) (答練資料＋3,000円) |
53,000円 (DVD＋10,000円) (答練資料＋3,000円) |
58,000円 (DVD＋15,000円) (答練資料＋6,000円) |
※クレアールの3・2級パックは3・2級マスターの受講料
3級の場合はクレアールが安くなりますが、2級と3・2級のパック価格で比較するとフォーサイトが安くなります。
続きまして、教育訓練給付を受ける際の価格（実質自己負担額）は次のとおりです。
| 価格 （実質自己負担額） |
3級 | 2級 | 3・2級パック |
| フォーサイト | 対象外 | 30,240円 | 33,440円 |
| クレアール | 対象外 | 42,400円 (DVD＋10,000円) (答練資料＋3,000円) |
46,400円 (DVD＋15,000円) (答練資料＋6,000円) |
※DVD、答練資料等には給付されないため一般価格と同額が上乗せ
先ほどの教育訓練給付を受けない場合と比較すると、どちらも20%自己負担額は安くなります。ただ、3級講座はフォーサイト、クレアールともに教育訓練給付制度の対象外となりますので、3級講座のみを検討されている方は注意が必要です。
フォーサイトとクレアール テキスト、問題集の比較
価格の次はテキストと問題集の比較です。
フォーサイト、クレアールともにテキスト、問題集は分かりやすく作成されています。
大きな違いとしては、フォーサイトのテキストはフルカラーですが、クレアールは一般的な2色刷りのテキストになっています。
| テキスト | 問題集 | |
| フォーサイト | フルカラー | テキストと完全リンク 難易度表示あり |
| クレアール | ２色刷り | テキストと完全リンク 難易度表示あり |
市販されている簿記のテキストはカラーのものが多くあります。市販テキストに近いものがいい方は、フォーサイトのテキストがあうかもしれません。
フォーサイトとクレアール 動画の見やすさの比較
テキスト、問題集と同様に通信講座を選ぶ際に重要なことは、講義動画の見やすさ、使いやすさです。
多くの通信講座では、DVDやCDはオプションでスマホやPCで講義視聴が可能になっています。どの通信講座も見やすさに違いはないと思うかもしれませんが、再生速度の選択肢、講義動画のDL可否については通信講座で違いがあります。
フォーサイトとクレアールの講義動画比較は次の通りです。
| フォーサイト | クレアール | |
| 速さ設定 | ストリーミング 0.8～2倍速までの4段階 （0.8,1.0,1.5,2倍速） ManaBunよりダウンロード 0.5～1.5倍速で調整可能 |
0.5～2倍速までの6段階 （0.5,0.75,1,1.25,1.5,2倍速） |
| ダウンロード可否 | ダウンロード可 （受講期限後も視聴可） |
ダウンロード不可 （通信環境以外での視聴を希望する際はDVDオプションが必要） |
| 対応デバイス | PC、スマホ、タブレット | PC、スマホ、タブレット |
| 音声ダウンロード | 標準ダウンロード可 | 標準、1.5倍速ダウンロード可 |
フォーサイトの講義動画の特徴としては、講座がDL可能なことと、DLした動画の視聴期限がないことです。
講義動画がDLできる通信講座はありますが、多くの通信講座ではDL後の視聴期限が2週間や講座の受講期限内と決まっていることがほとんどです。DLした講義動画の視聴期限を設けていないフォーサイトはかなり異色の存在です。
フォーサイトとクレアール 講座のラインナップの比較
フォーサイトとクレアール、どのような講座が用意されているのか、講座のラインナップの比較です。
まず、フォーサイトの講座一覧はこちらです。フォーサイトには簿記1級に対応する講座は用意されていませんので、1級を受験される方はフォーサイト以外の通信講座から選択することになります。
| 対応級 | 単科講座 | バリューセット （単科講座のセット） |
| ３級のみ | 簿記3級講座 16,800円 | なし |
| ２級のみ | 簿記2級講座 31,800円 過去問解き方講座 7,800円 |
バリューセット1 37,800円（30,240円） ※2級講座と過去問解き方講座のセット |
| 3級・2級セット | なし | バリューセット2 45,800円（36,640円） ※3・2級講座と過去問解き方講座のフルセット |
括弧内は教育訓練給付利用時の実質負担額
続いてクレアールの講座一覧です。クレアールの講座は、3・2級講義パック以外は講義・問題集に直前答練・公開模試がセットされています。
| 対応級 | 講義のみ テキスト＋問題集 |
講義・直前答練・公開模試のセット |
| 3級のみ | なし | 3級パック 14,800円 |
| 2級のみ | なし | 2級パック 53,000円 （42,400円） |
| 1級のみ | なし | 1級講義パック 132,000円 ※1級ストレートフルパック 145,000円 |
| 3・2級 | 3・2級講義パック 50,000円 | 3・2級マスター 58,000円 （46,400円） |
| 2・1級 | なし | 1・2級マスター 168,000円 |
| 3・2・1級 | なし | 簿記検定マスター 172,000円 （137,600円） |
※1級ストレートフルパックは、1級講義パックに解放マスター答練16回が付属
括弧内は教育訓練給付利用時の実質負担額
3・2級講義パックは、直前答練・公開模試がついていませんので、直前答練・公開模試を希望される方は、3・2級マスターの受講をおススメします。
最後に、フォーサイトの講座と内容が近いクレアールの講座との比較です。クレアールは1級講座もありますが、フォーサイトには用意されていないためその点は注意が必要です。
| 対応級 | フォーサイト | クレアール |
| 3級 | 3級講座 16,800円 | 3級パック 14,800円 |
| 2級 | バリューセット1 37,800円 | 2級パック 53,000円 |
| 3・2級 | バリューセット2 41,800円 | 3・2級マスター 58,000円 |
価格のみで比較すると、3級講座はクレアールが安く、2級講座、3・2級セット講座はフォーサイトが安くなります。
フォーサイトとクレアール 合格率の比較
フォーサイトとクレアール、それぞれの簿記講座合格率の比較です。クレアールは残念ながら受講生の合格率を公表していないため、フォーサイトのみの掲載になります。
まずは、2022年6月試験の合格率です。
| 2022年6月試験 | 全国平均 | フォーサイト | クレアール |
| 2級 | 26.9% | 83.3%（全国平均の3.1倍） | 非公開 |
| 3級 | 45.8% | 84.4%（全国平均の1.84倍） | 非公開 |
2級は全国平均より3.1倍高い83.3%の合格率、3級は全国平均より1.84倍高い84.4%の合格率となっています。
続きまして2021年11月試験の合格率です。
| 2021年11月試験 | 全国平均 | フォーサイト | クレアール |
| 2級 | 30.6% | 91.3%（全国平均の2.98倍） | 非公開 |
| 3級 | 27.1% | 85.7%（全国平均の3.16倍） | 非公開 |
3級の全国平均が3割以下と低くなりましたが、フォーサイトの受講生は安定して8割以上が合格しています。
最後に2021年2月試験の合格率です。
| 2021年2月試験 | 全国平均 | フォーサイト | クレアール |
| 2級 | 8.6% | 69.7%（全国平均の8.10倍） | 非公開 |
| 3級 | 67.2% | 93.8%（全国平均の1.39倍） | 非公開 |
2021年2月試験は、2級の全国平均合格率が8.6%と例年と比較して、極端に合格率が低くなりました。フォーサイト受講生の合格率も例年に比較すると下がっていますが、それでも7割に近い受講生が合格することができています。
フォーサイト受講生の過去試験合格率を紹介しました。全国平均については、あまり勉強していない受験生も含まれているとは思います。しかし、総じてフォーサイト受講生は8割以上、どの試験でも合格しているため合格可能性を少しでも高めたい方へもおススメです。
フォーサイトとクレアール 講師の比較
どのような講師が講義を行うかも気になるところです。
講師の話し方や、説明するスピードはどうしても好き嫌いがでてしまうかもしれません。
フォーサイト、クレアールどちらの通信講座もHP上のサンプル講義から講義内容を視聴することができます。講師との相性が気になる方は事前に視聴されると参考になると思います。
| フォーサイト | クレアール | |
| 講師名 | 小野正芳 講師 | 山田和双 講師 |
| 経歴・保有資格 | 1995年11月 簿記1級取得 2005年 3月 AFP登録 |
2010年 公認会計士登録 |
| 話し方・スピード | 穏やか・比較的ゆっくり | 丁寧・普通のスピード |
①フォーサイト小野講師のサンプル講義はこちらから視聴してみてください。
②クレアール山田講師のサンプル講義はこちらから
リンク先の簿記検定サンプル講義をクリックし、ゲストとしてログインをクリックすると講義を視聴できます。
フォーサイトとクレアール サポート体制の比較
ここではサポート体制の比較です。
質問の受付体制、質問できる回数、万が一試験に不合格になった際の受講期限延長有無について比較しています。
| フォーサイト | クレアール | |
| 質問手段 | メール | メール、電話、スカイプ |
| 質問回数の制限 | 2～15回（講座ごとに設定） ※1回500円で（税込）で追加質 問も可能 |
なし |
| 受講期限延長 | なし ※受講期間内に講座映像をDLす れば、期限後も視聴可 |
初回の受験目標から１年後まで受講可能 ※2022年6月目標講座の場合、 2023年6月まで受講可能 |
フォーサイトの質問手段は主にメールになり、講座ごとに質問回数も制限があります。
クレアールはメールの他に、電話やスカイプでの質問に対応しており、質問回数の制限もありません。
また、万が一試験に落ちてしまった場合、フォーサイトでは講座の期限延長はありませんが、クレアールでは試験後１年間は講座が受講可能です。
サポート体制については、フォーサイトではそもそも受講生から質問がでないように講義を制作している部分もありますが、クレアールがより手厚いサポート体制になっているかと思います。
フォーサイトとクレアールの比較 それぞれの簿記講座をおススメする人は。
フォーサイトとクレアールの比較をご紹介しました。それでもどちらの講座を受講するか迷っている方にそれぞれの講座をおススメする人をまとめてみました。
フォーサイトをおススメする人
〇きれいなテキストで学習したい
〇3・2級のみの受験しか考えていない
〇講義映像をダウンロードして視聴したい
テキストはモノクロよりもフルカラーのテキストがいい方、通勤時間などに講義を視聴したいがデータ容量が気になる方はフォーサイトがおススメです。
クレアールをおススメする人
〇簿記1級までの取得を目指している
〇何回も質問したい
〇試験を受験できない場合、落ちた場合の保証が欲しい
簿記1級までの受験を考えている方、簿記1級合格後は税理士試験・公認会計士試験の受講も想定している方、質問回数の制限を気にしたくない方はクレアールがおススメです。
フォーサイトとクレアールを比較しても、どちらの簿記講座も微妙と感じた人は
フォーサイトとクレアールの講座を比較してきましたが、どちらの講座も今一ぴんと来ないという方もいらっしゃるかもしれません。
こことでは通信講座の中でも格安の価格設定のスタディング、通信講座ながら一部ライブ配信講座もあるネットスクール、資格学校で有名なTACをご紹介します。
価格で選ぶならスタディング
フォーサイト、クレアールともに教室で受講する資格学校と比較すると割安な受講料になっています。それでも、より安い受講料の通信講座がいい方はスタディングがおススメです。
①簿記3級合格コース 3,850円
②簿記2級合格コース19,800円
③簿記3級・2級セットコース 22,000円
④簿記1級合格コース 64,900円
簿記3級講座なら１回の飲み会で受講できるほどの価格設定になっています。ただし、スタディングは割安な価格設定、スマホで受講を完結できるなどの特徴があるため、テキストや問題集をご自身でダウンロードするか、オプションで申し込む必要があります。
通信講座でもライブ講義もあるネットスクール
ネットスクールは簿記受験ではそこまで有名な通信講座ではないかしれません。
ただ、税理士講座も開講されており税理士試験用の市販テキスト、問題集も一般販売している会計資格に強い通信講座です。
ネットスクールの特徴は通信講座でありながら、ライブ講義も行われている点です。
通信講座は録画された映像をネット配信やDVDで視聴することが一般的ですが、ネットスクールではすべての講義ではないもののライブでの講義も行われています。
ライブ講義中はチャット機能を使って、講師にリアルタイムで質問することもできますので教室講座のように受講することも可能です。
①日商簿記3級 統一試験/ネット試験対応標準コース 11,000円
②日商簿記2級 統一試験/ネット試験対応標準コース 41,000円
③日商簿記1級 標準コース 124,000円
大手かつ通学も併用するならTAC
通信講座はサポートが充実している講座でも、自分自身で積極的に勉強しなければなりません。自宅での勉強がメインとなるため、自制心がないと続かない方もいらっしゃると思います。
通信講座ではやはり不安という方は、教室での講義がある講座も選択肢の１つです。
毎回決められた時間に授業がありますので、勉強のモチベーションが続きそうにない方は受講料が少し高くなっても教室講座を受講されたほうが合格しやすいかもしれません。
教室講座は大手の資格予備校がたくさんありますが、その中でもTACは有名かつ簿記講座の実績も多くある予備校です。
税理士試験や公認会計士試験など、会計の資格講座を多く開講しており、受講生も多いため勉強のノウハウも充実しています。
講座選びに時間をかけたくない方、教室での講座を受講したい方へは特におススメです。
①3級合格本科生（解法テクニック講義付き） 34,600円
②2級合格本科生（解法テクニック講義付き） 90,300円
③3・2級合格本科生（解法テクニック講義付き） 109,900円
④1級合格本科生（2級復習講義なし） 177,000円
通信講座と比較すると受講料は割高になりますが、教室講座ならではのメリットもありますので、通信講座があわない方へはTACの受講検討をおススメします。
フォーサイトとクレアール７つのポイントで比較のまとめ
フォーサイトとクレアールの講座について大きく７つのポイントから比較してきました。
- 価格
- テキスト・問題集
- 講義動画の視聴しやすさ
- 簿記講座のラインナップ
- 受講生の合格率
- 講義を担当する講師
- 疑問点を解決するためのサポート体制
どの講座を受講するか決める際に重要な部分です。
どちらの通信講座もこれまでの実績がある講座ですし、いざ申し込みするとなると迷ってしまう方も多いかもしれません。
どちらにするか迷っている方は今回の記事を参考にしていただいたり、サンプル講義を視聴頂いて受講する講座を決めて頂ければと思います。
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